今日も明日も
第45章 楽園
相葉さんが息を飲む
首筋に掛かるさっきより熱くなった吐息に
欲情してるのは俺だけじゃないと知ってちょっと嬉しくなった
「なんか…ヤバいかも」
「え…」
「俺、1滴しか飲んでないのに……」
「……え?」
相葉さんが “あ!“ と口をつぐんだ
「なに…どういう事…?」
慌てて目隠しを外して、首を捻って相葉さんを見つめると
相葉さんは少しだけ苦笑を浮かべて
「ごめんね、にのの方に多く入れちゃった
…ついでにさっきのビールにも」
なんてさらっと言ってのけた
「ちょ…っ嘘でしょ?」
バッと向きを変えようとして、自身が相葉さんのお腹に擦れ
「んあ…っ!」
思わず仰け反ってしまう
敏感になりすぎた体は、少し触れるだけで全身に熱が広がっていくようで
「あいばさんのバカ…!」
涙目で訴える以外、抗議する方法が見つからない
「でも、にの凄く色っぽい…これなら毎日でもイケる」
なんて、うっとりしたような目で言われたら
「バカ…」
照れてしまって、何も言えなくなってしまった