今日も明日も
第55章 Perfect Love
ひとしきり翔ちゃんに絡んで満足したのか
ようやくかずが俺の隣に
そして大ちゃんが翔ちゃんの隣に座って、仕切り直しの乾杯が出来たのは、うちに移動してから既に1時間以上が過ぎていた
日付が変わる直前
明日の夜にはこっちを出発すると言う翔ちゃん達
とにかく楽しもうと、酒を覚えたてのガキみたいに飲んではしゃいで
…すっかり忘れていた
とても大事な事を
一緒に飲んでも絶対にほろ酔いでストップしてたし、本人も抑えてたから
よほど嬉しかったのか
はたまた自分のテリトリーで安心したのか
…うん、やっぱり嬉しかったのが大きいんだろう
何だか隣でゆらゆらしてるなと思って
可愛く俺に寄り添い始めて
「あ、眠くなった?」
とかずを見た瞬間、俺は固まった
両手でグラスを持って、とろんとした目で俺を見上げたかずの
「…あーばさん❤」
この一言で一瞬にして思い出した
ー…深酒したかずが、やたらめったら可愛くなっちゃうってヤバい状態を