今日も明日も
第55章 Perfect Love
いつになく興奮してるのは分かってた
翔ちゃんと何となく目を合わせ、どちらともなく頷いて
俺はかずの背中に
翔ちゃんは大ちゃんの背中に回って、お互いがお互いの最愛のかたまりを抱き締める
「あ…っ」
「ひあ…!」
それぞれが可愛く啼いたところで、もう一度目を合わせた
「ね…かず」
「ん…、なに?」
「もいっかい、大ちゃんとちゅーして」
後ろから項に顔を埋めて、耳許で囁くと
かずが身を捩らせていやいやと首を振る
「してよ。抱き締めててあげるから」
見れば翔ちゃんも同じように顔を埋めて、きっと似たような事を囁いてる
だけど違うのは
大ちゃんはキラキラした目でかずを見てるって事
大ちゃん、翔ちゃん大好きなくせに何故かかずにくっつくの好きっぽい
翔ちゃん以外とのキスも、嫌がるどころかノリノリ
でもさ、かずも “嫌“ と言いつつ本気で抗わないんだよなぁ
なんだろ、これ
翔ちゃんとは違う、二人の独特な空気感
焼きもちはあるけど、何だかずっと見ていたいような不思議な空気