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今日も明日も

第55章 Perfect Love


大ちゃんとのキスは、確かに見てると違う意味でドキドキした

先輩である大ちゃんも、この時はやたらと可愛く見えちゃって
イケナイ世界を覗いてるような

ただ、そのキスは俺とは違う

大ちゃんも
そしてかずも

触れるだけのキスで、絶対に深く交わる事はしない

ここだけは、お互いの暗黙の了解らしい



「……翔ちゃん」
「分かってる」

戯れるのは、おしまい

別に俺も翔ちゃんも、乱交したい訳じゃない


ただちょっとだけ
普段見る事の出来ない可愛い二人を見たかっただけなんだ



すっかり力の抜けた大ちゃんを支えながら、翔ちゃんが立ち上がる

大ちゃんも、ふにゃふにゃしながらも嬉しそうに笑ってるし

「んふ、にの…またちゅーしようね」

なんて言いながら翔ちゃんにしがみつくって
…仕事モードの大ちゃんからは絶対想像付かないよなぁ

かずは、大ちゃんからのお誘いに満更でもない顔をして “ばいばーい“ って手を振ってる


かずってば、酔うと可愛さに加えて幼さも出るんだっけか


翔ちゃんたちが再び客間に戻って二人きりになった途端

「かーずーっ❤」

まるでお預けを食ってた犬みたいに、俺はかずめがけて思い切り飛び付いていた


…to be continue

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