今日も明日も
第56章 Perfect Story
「かず…大丈夫?」
かずが猫みたいに俺の胸にすり寄って来るから、そのおでこにキスをした
「んふ…気持ちい…」
うっとり夢心地な顔をするかずに思わず口元が緩む
だけどその目はまだ情欲に濡れていて
完全に俺を欲しがっていた
そりゃそうか
大ちゃんに胸にちゅーされて、唇同士でキスもして
…その後は何もしてないんだもんね
「ね…あいばさん、…しよ」
あれ?
かずが真っ赤になった
…もしかして、醒めたけど酔ったフリして誘ってる?
だって目も少し逸らしてるし、さっきの大胆さが抜けてきてる
本当可愛いなぁ
こんな事しなくても、俺が抱かない訳ないのに
でも今は、かずに騙されていよう
せっかく自分から誘ってくれたんだもん
「かず、ちゅー」
「ん、…」
唇を突きだして、ちゅっと俺のそれに重ねるかずの後頭部を支えながら
離れる前に俺の方から唇を奪い返した
合わせるように、すぐにうっすらと開かれるそこに舌を滑り込ませれば
かずは自ら俺の舌に絡み付いた