今日も明日も
第59章 Love×Love×Love
キスだけでは物足りなくなったのは、相葉さんが先だった
ガバッと起き上がり、あっという間に俺をシーツに縫い止めると
「…いいよね?」
何とも言えない視線が俺を捉えた
「え、や、ちょっと待って…!」
好きだと分かったその日にそれは幾らなんでも早すぎるから!
「何で?…俺はにのが欲しい」
「いや、だって…さっき好きって分かったんだよ?」
「にのも俺も大人だよね」
「え、うん」
今度は何言い出すんだよ
その笑みが怖ぇよ
「ガキじゃないんだからそんなの気にすんな」
「ちょっ、マジで?!相葉さ…っ!」
気持ちが通じたその日にいきなりそうなるなんてありえない
だけど嫌と言う程甘やかされて、何度も好きだと囁かれたら
抵抗なんて最初だけで、俺も夢中になった
だってさ
やっぱり好きな人とくっついてると、幸せだもんね
それにさ
相葉さんの言う通り “オトナ“ だし
清いお付き合い、なんて今さらでしょ
「あー、今スッゴい幸せ」
「…俺も、かな」
End