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今日も明日も

第67章 お友達からはじめましょう




声を掛けたのはどっちが先だったかは忘れた

気が付いたら一緒に飲んでいて

初対面にしちゃ話しやすいなと思って

店の閉店間際に “まだ話し足りないね“ って意気投合して

そしていつの間にか眠ってしまったらしい


ー…そいつの腕の中で



******


目が覚めた時、真っ先に確認したのは服

とりあえずボタンも外れてないし、ジーンズも脱いだ形跡がないのに安堵した

良かった…
変なコトはしてない

間違いは起こしてない


過去に何度かやらかした前歴のある俺にしたら、これは上出来だ

後はこの人が起きる前に姿を消せばいい

そうすれば今日の事はなかった事に出来る



ぐっすり眠る見ず知らずのその人からそーっと離れて

床に投げてあったカバンを手に持って

物音を立てないよう細心の注意を払って


恐らくはこの人の自宅だろうマンションから

俺は抜け出す事に成功した




ー…はずだった



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