テキストサイズ

Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第7章 桜蘭(さくら)



兄貴「チッ!誰だ?!」


「おかしいっすね…誰も入らないようにホテルのもんに指示してたんすけど…」


ピンポーン


「あぁ!!うるせぇ!!」


バンッ!!


「うるせぇんだよ!!」


バコッ!!


「ゔっ…!!」


「ごめんなさい、ちょっといい男の匂いがして…上がらせてもらうわ。」


「おっおい!どうした?!」


「なっ…何だお前は…?!」


聖輝「えっ……?!」


綺麗な着物を着た1人の女性が現れた。


兄貴「てめぇ…誰だ…?」


桜蘭「私の名前は桜蘭(さくら)。いい男がいると聞いてここに来たの。」


「はぁ?おっおい!田中どうしたんだよ?!」


桜蘭「田中?あぁ、ドアから出てきた乱暴な男?あいつは私好みじゃないからどいてもらったわ。」


「なっ?!」


「あの田中を黙らせるなんて…!!」


兄貴「あははは!!いいねぇ〜威勢のいい姉ちゃんは好きだぜ…?」


桜蘭「あら、あなたお頭さん?」


兄貴「クク…まぁそんなところだ。」


桜蘭「へぇ…」


兄貴「このまま姉ちゃんと遊びたいところなんだけどな、今ちょっと話し合いしてて抜け出せねぇんだわ。」


桜蘭「話し合いって…あの腰を抜かしてる子とかしら?」


聖輝「……。」


兄貴「ふん、腰抜かしてるだと?あいつは不良校相模原工業高等学校の人間だぜ?俺を騙す為の罠だろ。」


桜蘭「あら、それはごめんなさい。見た目で判断しちゃったわ。」


兄貴「クク…見学していくかい?」


桜蘭「えぇ、男同士のケンカ大好き。」


兄貴「そうか…話し合い終わったらゆっくり話そうじゃないか…」


桜蘭「ふふ、あなたが勝ったらね?」

どうしよう…助かったと思ったけど…

ますます逃げられないよ…!!

兄貴「さぁ…姉ちゃんとの約束が待ってるんだ…さっさとケリつけようぜ…!!」


聖輝「やっやぁ…!!」


「兄貴…こいつマジでビビってますよ?」


「本当にさが高っすか?こいつ。」


兄貴「さが高じゃなかったらあの制服着てねぇだろ!」


聖輝「やっやだ……!!」


兄貴「てめぇ逃げんじゃねぇ!!」


ガッ


聖輝「ひぃっ!!」


兄貴「クク…女を待たせるのも悪いからな…本当はもっと遊びたかったんだけどな……おらぁー!!!」


聖輝「!!?」


パシッ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ