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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第8章 小山さん



狛犬「ねぇねぇ!これからみんなでカラオケ行こうよ!」


二宮「潤くん、これ借りたいって言ってたゲーム。」


松本「おぉ、サンキュ。」


狛犬「ちょっと!!俺の話聞いてよ?!」


二宮「あぁ〜真横で犬がワンワン吠えてるわ…」


狛犬「吠えてねぇよ!!」


優誠「そもそも何で犬なの?」


松本「ケンカする時犬に見えるから?」


優誠「はっ?」


二宮「この人歯が鋭いからさ、ケンカする時拳よりも歯で相手を噛みつくの。」


聖輝「あっそれ僕見ました。すっごく痛そうでした……」


二宮「それ見て、いつの間にか狂犬って呼ばれるようになった。」


狛犬「あはは!俺犬大好きだからこのあだ名嬉しいんだよね〜」


松本「犬は犬でも凶暴だけどな。」


聖輝「僕は狂犬よりも狛犬さんの名前の方が好きです。」


狛犬「俺もー!!ってかこれ涼野くんだけの呼び名だから超嬉しい!!」


二宮「弱そうな名前なのに?」


狛犬「いいの!!」


優誠「ハァ…おいルーキー…こいつってマジで強いの?」


聖輝「強いよ!僕がピンチの時にいっつも助けてくれるもん!」


狛犬「えへへっ、そうだね。」


優誠「いや、それ自体がおかしいんだって。」


二宮「何が?」


優誠「いやだってさ、入学式早々地元で強かった1年2人組をボコボコにした奴がこんな犬に助け呼ぶなんておかしいって。」


松本「1年2人組をボコボコにした?」


優誠「うん、このルーキーがな。今では俺らのクラスで一番てっぺん狩りができるって期待されてるんだぜ?」


二宮「は?てっぺん狩り?誰が?」


優誠「誰って…ルーキー。」


狛犬「えー?!涼野くんそんなに強いの?!」


聖輝「いやいや!!そんな訳ないじゃないですか!!」


優誠「ハァ…お前さ…いつまで芝居すんの?」


聖輝「えっ…?」

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