Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第8章 小山さん
「おっおい!!大丈夫か?!」
「ぐっ…はっ……」
「なーんだ、対したことねぇじゃん。」
「こっこいつ…!!」
「てめぇ…よくも…おらぁー!!」
ドカッバキッ!!
聖輝「?!」
男達は一瞬にしてその場に倒れた。
「ゔっ…!!」
「ぐわっ……」
「あーあ、つまんねぇ〜もう終わりかよ。」
「こっこいつ…もしかして……」
「にっ逃げろ!」
男達はふらつきながら逃げるように去った。
聖輝「あっ…あの……」
「おっ、可愛子ちゃん。」
聖輝「えっ…あっあの…ありがとうございました…」
「これから俺とメシ行かない?いい店知ってるんだよね〜」
聖輝「えっと…ごめんなさい…早く帰らないと…」
「あっそう、ならいいや。」
聖輝「すっすみません…あの…本当にありがとうございました…えっと…何かお礼を…」
「ん?何かくれるの?」
聖輝「うっうーん…何か欲しいんでしたら…買いますけど…?」
「おっマジで?うわぁ〜何がいいかなぁ…悩むなぁ…」
聖輝「……。」
高級なもの頼まれたらどうしよう…
けど今更逃げることなんてできないし…
「うーん…あっ。」
聖輝「えっ?何です」
チュッ
聖輝「えっ…?!」
「ごちそうさま。」
そう言うと、僕を助けてくれた人は行ってしまった。
聖輝「………。」
どうしよう…
僕…
ファーストキス奪われちゃった。