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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第11章 ケルベロス



聖輝「へぇ〜博多の方に出張なんですか?」


「そうなんだよ、1週間くらいあっちに行くことになってね。」


聖輝「博多といえば、たくさん名物ありますよね。」


「うん、聖子ちゃんにお土産たくさん買ってくるからね。」


聖輝「そんな、お気遣いなく。」


「でも…聖子ちゃんに会えなくなるのは寂しいなぁ…」


聖輝「一週間…お仕事頑張ってきてくださいね…」


「ありがとう…聖子ちゃん…」


「「「いらっしゃいませ!櫻井様!」」」


若井「お待ちしておりました、櫻井様!」


櫻井「いつものね。」


若井「かしこまりました!」


「チッ…またあいつかよ…」


聖輝「えっ?」


「あいつが来ると聖子ちゃんと一緒にいる時間が減るんだよなぁ…」


聖輝「あっ……」


「ハァ……」


聖輝「……。」


ギュッ


「えっ…?」


聖輝「私も…渡辺様とお別れするのは寂しいです……」


「聖子ちゃん……」


聖輝「わっ渡辺様……」

もしかして…このまま……

若井「聖子ちゃん!!」


聖輝「はっはい!?」


「?!」


若井「何してるの?!櫻井様もう待ってるよ?!」


聖輝「ごっごめんなさい!」


「聖子ちゃん…」


聖輝「渡辺様…ごめんなさい…」


「…いいよ、その代わり…次会った時…いっぱい甘えさせてね。」


聖輝「……はい。」


若井「聖子ちゃん!」


僕は店長に手を引かれ、VIPルームに向かった。

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