Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第11章 ケルベロス
狛犬「えっ?!涼野くんがケルベロス説得することになっちゃったの?」
聖輝「はい……」
松本「また変なことに巻き込まれたな。」
聖輝「そうなんですよ……」
二宮「お前にとってケルベロスを説得するって死にに行くようなもんだろ。」
優誠「だよな…実際貧血で倒れてるし…」
聖輝「どうしよう…僕……」
狛犬「よし!俺も一緒に行くよ!」
聖輝「えっ?」
狛犬「涼野くんを危ない目に遭わせる訳にはいかないからね!」
二宮「やめときなって、ろくなことねぇよ。」
狛犬「じゃあニノはタイマンなくなってもいいって言うの?!」
二宮「別に、俺興味ないから。」
松本「お前も周りのことは無視して放っとけばいいんじゃね?」
聖輝「でっでも…」
優誠「大丈夫だろ、説得できなかったって言っても、みんなケルベロスの恐ろしさ知ってるし…」
狛犬「でもさ!俺はタイマンやりたいから…一緒に行く!!」
聖輝「狛犬さん…!!」
二宮「あっそう…」
「おい、相葉!」
狛犬「えっなに?」
「お前、今日から1週間補習だろ?さっさと学習室行け!」
狛犬「げっ?!忘れてた!!」
聖輝「補習……?」
松本「入院してた時、テストあったんだよ。」
優誠「あぁ、それで…」
二宮「頑張って〜」
狛犬「マジかよ…ごめんね涼野くん……」
聖輝「いっいえ…頑張ってくださいね…」
狛犬「うん、ありがとう!」
松本「お前も死にたくなかったら無視しとけよ。」
聖輝「はっはい…」
二宮「さてと、帰りますか。」
聖輝「あっ僕忘れ物しちゃった…」
優誠「先行ってるぞ?」
聖輝「うん。」
僕は教室に忘れ物を取りに戻った。