Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第11章 ケルベロス
聖輝「ハァ……」
足先は何故か校門ではなく、生徒会室へと向かっていた。
聖輝「……あっ、いつの間に……」
無視しろって松本さんにも言われたし…帰ろ……
ガシャーンッ!!
聖輝「??!」
何この音?!
聖輝「どっどこから……」
ゴロゴロ…!!
聖輝「えっ?!」
階段から男が一人転がり落ちてきた。
「ゔっ……」
聖輝「ひぃっ?!」
倒れてきた男の顔はぐちゃぐちゃだった。
聖輝「だっ…誰がこんなこと…」
「……ス…」
聖輝「えっ…?」
「…ケル…ベロ……ス…」
聖輝「ケルベロス…?!」
ドガッ!!!
ガシャーンッ!!!
聖輝「??!」
生徒会室の方から大きな物音が聞こえてくる。
「…気を…つけ…ろ……」
聖輝「だっ大丈夫ですか?!」
「……。」
聖輝「どっどうしよう…!!」
この人…動かない…!!
「ゔわぁー!!!」
聖輝「えっ?!」
なに?!
この叫び声…!!
聖輝「……!!」
僕は意を決して生徒会室へ続く階段を登った。