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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第15章 豪鬼



〜聖輝side〜


聖輝「ふわぁ…9時か…」


昨日は夜中までみんなではしゃいでいた。


聖輝「ん〜…あっ…バイトの用意しなきゃ…」


今日は『FULL MOON』のバイトが入っていた。


松本さんの件で先輩にお願いして土曜日と日曜日のシフトをチェンジしてもらった。


聖輝「ん〜…今日接客できるかなぁ…」


僕は頭がぼーっとした中、支度をしてバイトに出かけた。


聖輝「ふわぁ…おはようございます…」


若井「おはよう聖子ちゃん…眠そうだね…」


聖輝「はい…昨日夜更かししまして…」


若井「あらら…そんな調子で接客大丈夫?」


聖輝「がっ頑張ります…」


若井「もうすぐオープンするから準備よろしくね。」


聖輝「はい。」


それから、先輩達も出勤してきて、すぐにお店がオープンした。


聖輝「いらっしゃいませ。」


「こっこんにちは…」


聖輝「こちらへどうぞ。」


「はっはい…!!」

少しずつだけど…この接客も慣れてきたな…

聖輝「お客様、このお店は初めてですか?」


「いっいや…2回目…」


聖輝「そうなんですか、このお店…どうですか?」


「えっとね…女の子達も優しくて…楽しいよ!」


聖輝「本当ですか?ありがとうございます。」


「きみは…高校生?」


聖輝「はい、高校1年生です。」


「そっかぁ…可愛いなぁ…」


聖輝「…お客様…お名前は?」


渡邉「渡邉物産の御曹司の渡邉和人だよ。」


聖輝「渡邉物産って…有名な会社じゃないですか!」


渡邉「いやいや、小さい会社だよ。」


聖輝「いえいえ、それでも…立派な会社ですよ。」


渡邉「ありがとう…聖子ちゃん。」


それから僕はしばらく渡邉さんと他愛のない会話を楽しんだ。

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