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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第15章 豪鬼



松本「あれ?まーどこ行った?」


聖輝「いませんね…」


「お前…何してんねん?」


聖輝「えっ?」


松本「誰だ?お前。」


聖輝「あっ村上さん!」


村上「3年の校舎に来るなんてなかなか度胸あるやないか。」


聖輝「あっいや…ちょっと用事がありまして…」


松本「誰?知り合い?」


聖輝「あっはい、この人村上信五さんって言って、僕のバイト先の定食屋さんの常連さんなんです。」


松本「へぇ…」


村上「お前…2年の松本か?」


松本「そうだけど…」


聖輝「えっ?村上さん松本さんのこと知ってるんですか?」


村上「あぁ、ついこの間まで傷害事件と万引きの罪で退学させられよった奴やろ?」


松本「よくご存知で。」


村上「あれ同じクラスの横山の仕業やったらしいな。」


聖輝「えっ?!横山さんと同じクラスなんですか?!」


村上「まぁな。」


松本「あいつの処分聞いた?停学だって…」


村上「らしいな、クラスの奴らもありえへんって騒いどったわ。」


聖輝「あっあの!横山さんを停学処分にするよう校長先生に頼んだ人がいるらしいんですけど…知りませんか?」


村上「さぁな…横山はクラスの人気者やったから友達は多いけど、あの校長を黙らせるほど口が上手い奴はおらへんな。」


聖輝「そっそうですか…」


松本「なぁ、2年の茶髪でリング型のピアスした奴見なかった?」


村上「茶髪でピアスした奴…あいつのことか?」

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