Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第18章 渋谷先輩
優誠「あっこいつの中では本物の魔王を偽物だって思ってるから。」
松本「はぁ?何だそれ…」
聖輝「あのね、松本さん!魔王さんの本名が分かったの!」
松本「えっ?!マジで?!」
優誠「偽物の方な。」
松本「何だよ!紛らわしいわ…」
聖輝「あのね、渋谷すばるさんって言うんだって!」
松本「渋谷すばる?」
優誠「3年3組らしいけど…聞いたことある?」
松本「さぁな…3年だったらあいつに聞けばいいんじゃね?」
優誠「あいつって?」
松本「村上。」
聖輝「あっそっか!村上さんがいた!」
優誠「誰だよ?そいつ…」
松本「お前知らないんだっけ?村上って言って涼野のバイト先の常連。」
優誠「へぇ〜いつの間に…」
聖輝「あのね、顔がものすごーく怖いの。」
優誠「えっ顔が?」
松本「とてもじゃねぇけど高校生には見えねぇよな。」
優誠「そんな奴おるん?」
聖輝「いるんだよ、それが。」
松本「せっかくだから会いに行ってみる?」
優誠「行く!めっちゃ気になるし。」
聖輝「じゃあ行こ!」
僕達は村上さんに会いに3年生の教室に向かった。