Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第18章 渋谷先輩
次の日。
聖輝「……。」
優誠「……。」
聖輝「優誠くん…今日…球技大会だよね…?」
優誠「あぁ…出場率が悪いっていうのは知ってるけど……」
聖輝「これは酷すぎるね…」
全校生徒600人はいるさが高…
運動場に集まった生徒の数は20人もいなかった。
優誠「こんなんじゃ球技大会中止だろ!」
聖輝「だね…」
狛犬「あっ涼野くん!早坂くん!」
聖輝「狛犬さん!」
狛犬「2人とも球技大会に参加するんだね!」
優誠「まぁ…暇だし…」
狛犬「あははっ!」
聖輝「あれ?二宮さんと松本さんは?」
狛犬「あの2人は来ないよ。」
優誠「欠席かよ…」
狛犬「松潤は体調不良で、ニノはさぼりだね。」
聖輝「えっ、松本さん体調悪いんですか?」
狛犬「昨日の夜から急に熱が出ちゃったんだって。」
優誠「そっか…松潤バイトもしてるからその疲れが出たんだな。」
狛犬「そうだね…松潤も楽しみにしてたのに…」
聖輝「残念ですね…」
優誠「それにしても人いねぇよなぁ…球技大会開催されんのかよ…」
狛犬「去年もこれくらいだったけど、やってたよ!」
聖輝「そうなんですか…」
狛犬「うん!楽しかったよ!」
優誠「楽しめんのかよ…」
『生徒のみなさん!運動場にクラスごと並んでください!』
聖輝「こっこの声……」
優誠「猪塚じゃん。」
狛犬「あははっ!去年も担当猪ちゃんだったんだよね〜」
優誠「猪ちゃん?」
狛犬「そう、猪ちゃん!」
聖輝「まるで友達みたいな呼び方ですね…」
狛犬「まぁまぁ、細かいところは気にしない気にしない。」
優誠「とりあえず並ぶか。」
聖輝「そうだね。」
狛犬「じゃあね、お互い頑張ろうね!」
優誠「おう。」