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櫻井「聖子ちゃん…」


聖輝「はい。」


櫻井「…いや、ちょっと聞くのが怖いんだけど……」


聖輝「えっ？」


櫻井「…聖子ちゃん…松本のことどう思ってるの？」


聖輝「えっ…？！」


櫻井「あれからさ、ずっと気になってたんだ…聖子ちゃんが…松本のこと好きなんじゃないかって…」


櫻井「俺の告白を受け入れてくれないのも…松本が関係してるのかなって…」


聖輝「松本さんは…その…」


櫻井「聖子ちゃん、正直に答えて？松本のことどう思ってるの？」


聖輝「……。」


櫻井「……。」


聖輝「…松本さんは…ちょっと不器用な人なんですけど…」


聖輝「すごく優しくて…カッコよくて…友達想いで…家族のこともちゃんと考えていて…そして何より…」


聖輝「困ってる人がいたら助けてあげられる人なんです。」


聖輝「ケンカをする人なんですけど…弱い人を殴ったりしないし、友達がピンチになった時は必ず駆けつけて助けてあげるし…」


聖輝「まるでヒーローのような人なんです。」


櫻井「…そう……」


聖輝「…でも…私は松本さんとは恋愛できないんです…」


櫻井「えっ？」


聖輝「……。」


櫻井「それって…松本には恋人がいるとか？」


聖輝「…いえ、もっと根本的な問題が…」


櫻井「…もしかして…聖子ちゃんが抱えている秘密のこと？」


聖輝「…はい……」


櫻井「…聖子ちゃん…その秘密…俺に話してくれないかな？」


聖輝「えっ…？」


櫻井「そろそろ限界っていうか…聖子ちゃんの全てを知りたいんだ。」


櫻井「俺は、聖子ちゃんを受け入れる覚悟はできているから。」


聖輝「翔…くん……」


櫻井「……。」


聖輝「……一週間…時間をくれませんか…？」


櫻井「一週間…」


聖輝「一週間考えて…覚悟ができたら…私から連絡します……」


櫻井「……分かった…」


聖輝「……。」

そろそろ…翔くんと本気で向き合わないとな…