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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第21章 御曹司の秘密



聖輝「ごちそうさまでした。」


櫻井「そろそろ行こっか。」


聖輝「はい。」


櫻井「聖子ちゃん。」


スッ


聖輝「翔くん…」


僕は翔くんの左腕を掴んで、歩いた。


「櫻井様、ありがとうございました。」


櫻井「ごちそうさまでした。」


聖輝「ごちそうさまでした。」


「またのご来店お待ちしております。」


「「「「ありがとうございました!」」」」


ウェイターさん達に見送られ、僕達はお店を出た。


聖輝「はぁ…美味しかったぁ…」


櫻井「よかった、気に入ってもらえて。」


聖輝「はい!景色も綺麗だしお料理も美味しくて…最高でした!」


櫻井「ふふっ、聖子ちゃんに喜んでもらえて何よりだよ。」


聖輝「いいなぁ…翔くん…こんなに美味しいお店たくさん知ってて…」


櫻井「そう?」


聖輝「私なんて…お金もないし…この町のこともよく知らないし…」


櫻井「この町のことはこれから知っていけばいいよ。」


櫻井「知らないことを知るってすごくいい刺激になるし。」


聖輝「…そうですね。」


櫻井「でもね聖子ちゃん、ひとつだけ教えてあげる。」


聖輝「えっ?」


櫻井「お金持ってるからって…幸せとは限らないんだよ?」


聖輝「あっ……」

そうだ…

お金持ちだからっていい生活をしているわけではない…

二宮さんだって…

櫻井「まぁ、俺は幸せだけどね。」


聖輝「えっ?」


櫻井「だって、聖子ちゃんとこうして巡り会えたんだから。」


聖輝「しょっ翔くん…///」


櫻井「ふふっ、やっぱり聖子ちゃん可愛いなぁ〜」


聖輝「もっもぉ!からかわないでくださいよ!」


櫻井「あははっ!」


聖輝「もぉ…」


櫻井「…あっ…着いちゃった…」


聖輝「…今日は…ありがとうございました。」


櫻井「聖子ちゃん。」


ぐいっ


聖輝「んっ!」


櫻井「クチュ…クチュ…んっ…」


聖輝「んっ…ふぁっん…クチュ…」


櫻井「クチュ…んっ…ちゅぱっ…」


聖輝「んんっ…んっ…はぁん……」


櫻井「チュッ……連絡待ってるから…」


聖輝「…はい……」


櫻井「じゃあ、またね。」


僕は翔くんの車を降りて、自宅へと帰った。

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