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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第23章 桜蘭2



しかし、僕が小学3年生の時に、お父さんが心不全でこの世を去った。


突然のことすぎて、僕もお母さんもなかなか現実を受け入れられなかった。


それからしばらくして、僕自身は普通の生活を送れるようになったけど、お母さんはそうじゃなかった。


お父さんを亡くしたショックで、お母さんが情緒不安定になり、精神疾患で入退院繰り返していた。


子育てもできない程重症やったから、その間僕は親戚の家で暮らしていた。


親戚は伯父さんと伯母さん、中学生の娘2人の4人暮らしだった。


僕はあんまり会ったことない親戚やったから、最初はすごく緊張してたけど、家族は僕のことをずっと気にかけてくれていた。


伯母「章大くん、大丈夫。お母さんきっと元気になるから。」


章大「本当…?」


伯父「章大くんが元気でいい子になっていたら、お母さんも良くなるから。」


章大「うん!僕…忘れ物しないし、お手伝いもいっぱいする!」


伯母「あらぁ〜ありがと!」


真希「ねぇ章大くん、一緒に遊ぼ?」


沙希「章大くん、こっちこっち!」


章大「あっ、待って〜!」


僕はこの暮らしに満足していた。


僕はここでいい子になってお母さんを迎えるんだ!


そういう思いで、暮らしていた。






























ところが、突然不幸が訪れた。

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