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Beast 〜獣たちに好かれた僕〜

第24章 カミングアウト



聖輝「あの、アルバムありがとうございます。」


二宮「2500円。」


優誠「は?」


聖輝「えぇっ?!プレゼントじゃないんですか?!」


二宮「当たり前だろ、ほら。」


優誠「いやいや、金ないから。」


聖輝「僕も!」


二宮「じゃあ2000円にまけてやる。」


優誠「いやいや…そこはタダにしろよ…」


松本「ははっ!相変わらずだな、かず。」


二宮「世の中で1番大切なものは金だから。」


聖輝「またそんなこと言って…」


松本「まぁまぁ、確かに金も必要だから否定はできねぇよな。」


優誠「まぁ…」


二宮「ほら、金。」


聖輝「もぉー!!絶対払わないから!!」


優誠「俺も!っていうか、それお前のギャグっしょ?」


二宮「……。」


松本「バレバレだな。」


二宮「ハァ…もういいや…」


優誠「イェーイ!勝ったぜ!」


聖輝「二宮さんありがとうございます!」


二宮「……。」


優誠「俺はさ、お前がいい奴だってこと知ってるぜ?」


二宮「は?」


聖輝「そうだよね!二宮さんって仏頂面だけど本当はすごく優しい人ですから、ね?」


二宮「ふん。」


松本「素直になれよ〜」


二宮「うるさい!」


優誠「あ〜あ、照れ隠ししちゃって。」


二宮「ギロッ…!!」


優誠「こっわ…!」


聖輝「本当に素直じゃないんだから…」


松本「んじゃ、またな。」


優誠「おう、サンキュー!」


聖輝「ありがとうございました!」


優誠「すげぇな〜、俺達こんなに楽しそうな顔してたんだな。」


聖輝「本当だね、すっごいいい笑顔だね!」


優誠「何だろ…やっぱりあいつらと一緒にいると楽しいな!」


聖輝「うん!狛犬さんと出逢って…それから二宮さん、松本さんと出逢って…今学校生活すごい楽しい!」


優誠「よかったな、不良校に慣れて。」


聖輝「ケンカは怖いけど…友達がいるから!」


キーンコーンカーンコーン


優誠「あーあ、次数学かよ…」


聖輝「一緒に頑張ろ!」


優誠「ハァ……」

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