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二宮「ところでさ…魔王に何の用事あるの…？」


聖輝「えっ…？えっと…」


狛犬「何かね、昨日ファミレスでさが高の連中に絡まれてた時に助けてくれたんだって！」


二宮「はぁ？助けた？誰が？」


狛犬「魔王。」


二宮「あははっ！！ありえねぇよ！！だって魔王って人に感心持たないもん！」


聖輝「でっでも！このお金…ファミレスの店長さんに迷惑料だって…」


二宮「ふふ、迷惑料？あの人の存在自体が迷惑なのにお金とか渡す？」


狛犬「やっぱりさ、人違いだよ！人違い！」


聖輝「そうなのかな…」


二宮「つーかそれ迷惑料なんだろ？ファミレスが要らないって言うなら貰っとけよ。」


聖輝「だっダメですよ！！人様のお金をパクるなんて…」


二宮「別にいいだろ。本人だって返してもらいたいって思ってない訳だし…」


聖輝「でも…」


狛犬「よーし！使っちゃえ！！」


聖輝「えぇ？！こっ狛犬さんまで？！」


二宮「狛犬…？」


狛犬「ニノの言うとおりだよ！！仮にこれが魔王のお金だとしても、本人と滅多に会えないから使ったってバレないバレない！」


聖輝「でっでも…」


狛犬「ねぇねぇ！みんなでメシ行かない？！」


「おぉー！！」


「太っ腹だな！！」


「ありがとー魔王！！」


聖輝「だっ…ダメ！！！」


狛犬「ちょっ涼野くん？！」


僕は狛犬さんからお金を奪い取り、その場を走り去った。