無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

聖輝「……。」

結局、連絡できなかったな…

聖輝「それどころじゃないよなぁ…」


〜♪♪♪


聖輝「あっ、店長…」


ピッ


聖輝「はい、もしもし。」


若井『もしもし？聖子ちゃん？』


聖輝「あの、櫻井様は…」


若井『大丈夫、もう事情聴取終わってるよ。』


聖輝「そうですか…」


若井『お店のことなんだけど、明日から普通に通常営業になるから。』


聖輝「そうですか…」

よかった……

若井『聖子ちゃん…ごめんね…』


聖輝「えっ？」


若井『俺がきみのことをメイドとして雇わなければ…こんなに悩ませることなかったのに…』


聖輝「いっいえ、そんな…」


若井『聖子ちゃん…もしかして…お店辞めようとしてるんじゃない？』


聖輝「……。」


若井『…そっか…そうだよね！性別偽って男の相手するなんて…辛いよね…』


聖輝「店長さん…」


若井『櫻井様にはどうする？伝える？』


聖輝「はい…これを機に…全てお話しようと思っています…」


若井『そっか…じゃあ櫻井様とお別れするんだね…』


聖輝「…その方が櫻井様の為になると思いますので……」


若井『分かった、退職手続きはこっちでやっておくから。』


聖輝「ありがとうございます。」


若井『櫻井様と話できたら…連絡くれる？』


聖輝「分かりました。」


若井『じゃあ、連絡待ってるね。』


聖輝「はい…失礼します…」


ピッ


聖輝「……。」

焦らずゆっくりでいい…

そう思っていたけど…

どうやら僕自身の中で決意ができたようだ。


聖輝「…よし。」


ピッピッピッ…


〜♪♪♪


〜♪♪


聖輝「もしもし、聖子です。明日…お時間作ってもらえませんか？」




















僕は明日……




















櫻井様に……




















カミングアウトします。