
Beast 〜獣たちに好かれた僕〜
第24章 カミングアウト
ガチャッ
聖輝「どうぞ…」
櫻井「お邪魔します。」
聖輝「あの…狭くてびっくりすると思いますが……」
櫻井「ううん、すごい可愛いお部屋だね。」
聖輝「あっありがとうございます。」
櫻井「へぇ〜、聖子ちゃんこんな部屋に住んでるんだね。」
聖輝「あっあんまりジロジロ見ないでください…恥ずかしいです……」
櫻井「やっぱり…聖子ちゃんは可愛いね。」
聖輝「えっ?」
櫻井「そういう反応…すごく好き。」
聖輝「あっ…///」
もぉ…どうしてドキドキさせるようなことをさらっと言うの…?
櫻井「あっ、これ…飾ってくれてるんだ。」
デジタルフォト。
前に櫻井様とデートをした時にプレゼントしてくれたもの。
聖輝「はい、すごく可愛いので見えやすいところに飾っているんです。」
櫻井「ありがとう、気に入ってくれてよかった。」
聖輝「……。」
櫻井「聖子ちゃん?」
聖輝「…あっごめんなさい!お茶いれますね。」
櫻井「あっ、うん。」
カチャカチャッ…
大丈夫…
ちゃんと伝えられるはず…
大丈夫…大丈夫…
聖輝「…どうぞ。」
櫻井「ありがとう。」
聖輝「……。」
櫻井「……。」
聖輝「…あっあの…!」
櫻井「なに?」
聖輝「あっあの…おっお腹空いてませんか?」
櫻井「えっ?」
聖輝「いやっあの…晩ご飯どきなので…その……」
櫻井「まぁ…お腹は空いてるけど…」
聖輝「じゃっじゃあ、私何か作ります!」
櫻井「えっ?」
聖輝「せっかくお時間作ってくれたし…簡単なものしか作れませんけど…」
櫻井「…じゃあ…お言葉に甘えて。」
聖輝「はい、ちょっと待っててくださいね。」
僕はキッチンに行ってご飯を作った。
