テキストサイズ

先生、好きです。

第5章 好き



「いった……。」


寝ていたソファからゆっくり体を起こすと、腰に鈍い痛みが広がった。


部屋の中は暗く、窓の外には綺麗な星が輝いている。


そんな中、数分前の事を思い出し俯いた。


「…しちゃった。」


部屋をぐるりと見渡す。


白と黒で統一され、落ち着いた雰囲気の部屋。


無駄な物は一切なく、隅々まで掃除が行き届いている。


「……先生らしいなぁ…。」


ぼそりと呟き目線を落とすと、月明かりに照らされた先生の顔があった。


青白い光に照らされる先生の顔は本当に綺麗で…


―――…もう…凄い、好き。


見とれていると、突然腕を引かれて先生の上に倒れ込んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ