
秘密と彼
第3章 お互いの気持ち
・・・・
「ちょっと!なんでついて来るのよ?」
今は部室にいる。なぜか饗がジーッと見てくる。
もう何なのよ。
お弁当の時も、移動教室の時もジーッと見てきたり、くっついてきたり。
「紀伊。帰ろうー」
「はいはい・・・・」
部室を出て帰る。
帰り道。
饗は黙って歩いている。
何か言ってよ・・・・
「饗?あのねこの前ね・・・・饗が抱きしめてくれたじゃない?」
「うん」
「それでね、ドキドキ・・・・しちゃったの。どう思う?」
「俺は・・・・お前を・・・好きだと思う」
「えっ?」
「だから・・・好きだっつってんの!」
「はぁぁぁぁい?!」
