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腹黒ドS王子の愛する人2

第2章 伝わらない

行為をした形跡はなく、それは絶対にありえないと確信出来たが






「昨日のこと覚えてないの?腰が砕けるほど甘いキスを僕にしてくれたのに。」







そうやって動いたオリバーの口元に俺は言葉を失ったことを覚えてる。












葵以外の奴と、よりによって記憶がない中でそんなことをしてしまったのだ。






記憶がない以上、無実を確信することができずに日本に帰ってきた。








初めから素直に話していれば、葵を怒らせることもなかった。






俺が、隠そうとしなければ......









いきなり現れたオリバーに嫌な顔一つしない葵が痛々しい。





本当は同棲生活も始まったばかり。





もっと二人で話し合う時間が欲しい。







でも......

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