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teardrop

第1章 1滴

友人は話を続ける。

「真紀達があんな態度を取るようになったのって、透花が成宮と噂になってからじゃん。もしかしてだけど、それが原因なのかも」

透花は少し考えてから「…でも私、成宮君の事は断ったし、付き合ってもないのに」と答えた。

「まぁ、そうなんだけど…でも、告られた透花に逆恨みしてんじゃない?」

「そんな事、言われても私、困るよ…」

そう言いながら、お弁当を食べる気がすっかり失せた透花は片付け出す。

その話が本当だとしても、だからといって透花が成宮や志穂の事なんかを、どうする事もできない。

いろいろと悩んでみたが、やっぱり透花には何もできる事はなくて噂が収まるまで暫く辛抱するしかないと思った。

しかし、真紀達の様子は収まるどころか次第にエスカレートする。

透花の友人達まで真紀達を恐れ出し、巻き込まれないようにと透花から距離を置くようになる。

やがて、友人達は透花を避けるようになった。

あっと言う間に透花は孤立する。

真紀達はそんな孤立化した透花をイジメのターゲットに変えた。


透花の学校生活はここから地獄に変貌していく。

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