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捨て犬

第12章 キス、してもい?

ハンバーグ事件の翌日
俺は残業をしながら
エミのことを考えていた

少しずつ
深く
エミを好きになっていく自分を
止められないまま
ここまで来てしまったけど

俺の心は
今までの恋愛と違って
どこか

やるせない


なぜだろう


エミのことを
誰にも話せないままでいるから?


エミが・・16だから?


エミの心が


わかんねーから・・・?




その時だった


「ブーーー・・・」


珍しくエミからメールが届いた


あまりにも
珍しくて
俺の心臓が跳ねる

ちょっと
ドキドキしながら
受信箱を開けると


『帰り何時?』


あっさりしたメールだけど
ちょっと
ホッとする俺

困ったことが起きたとかじゃ
なさそうだな


『もうすぐ仕事終わるから
あと、1時間半後かな』


と、すぐに送信。












返信は







無し(苦笑)



『どーした?』


ってメールしてみると


『大丈夫』


って帰ってきた


え?


意味わかんねぇーし~~(笑)


ま、いーや。
帰ってから聞くか。


それから俺は
メールした通り
約1時間半後に
玄関の鍵を開けた

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