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捨て犬

第13章 聞かないで

「あの・・あのね

もう

聞かないで?」




「んぁ?

ごめん、エミ
俺、昨日のこと全然覚えてない
説明・・して?」




「・・・ん・・

あの・・・」




エミの話によると

俺のズボンを
エミが脱がせてる時

俺はエミの手をつかんで
股間にその手をあてて



『えっちしたい』

とか

言ったらしい・・・




マジ?

マジなのか?それ!!



最悪な誘い方じゃねーか・・

しかも
触らせてんじゃん
強引にぃ~~~


もう、マジ凹む



ま、まぁでもそれは
仕方ない

それよりも最悪なこと
俺、やっちゃってたんだ


エミは
エッチしても
『いいよ』
って言ってくれたらしいんだ


せっかくだよ?
せっかく
『いいよ』って言ってくれたのにさ



覚えてね~~~!!


何やってんだ俺は

記念すべき

『いいよ』

を覚えてないなんて・・




そして悲惨なことに



エミが
俺のズボンを
ハンガーにかけてくれてる間に


寝ちゃってたってゆ~~~!!




ごめん

エミ。



てか、俺、最低。



あ、でも待てよ

さっき
『酔ってないならいいよ』って
言ったよな?

な?な?

言った言った!

それは
ちゃんと覚えてる!!



よかったぁ・・


あんなに言い出せなくて
こっそりオナったりしてたのに
酔った勢いとは
すごいもんだ

覚えてないのは
・・アレだけど



あ、あれ?

そういえば
さっき・・・


エミ、俺に
『聞かないで』とか
言ってなかったか?



言ってた・・よな?



それって


どーゆー意味?






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