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「お母さん、あの子がエミちゃん？
すっごい可愛いじゃん
話してきてもいい？」


「由香、エミちゃんは
と～っても恥ずかしがり屋だから
カズマくんが来るまで
そっとしておいてあげなさい。
話しかけちゃだめよ。
分かった？」


「は～い・・」


って言ったけど
あたし、我慢なんて
できないもんねっ


お母さんが居ない隙に
話しかけちゃおっと


「こんばんは
エミちゃんだよね？
あたし、由香
はじめまして」


「あ、はい・・」


「ねぇねぇ、髪
すっごいキレイだね！
染めてるの？
どこで染めてるの？」


「あ、あの・・・・
染めて・・ない」


「え～～っ
染めてないの？地毛？
めっちゃうらやましい！
い～な～
あたしなんか真っ黒なんだよぉ」


「・・・・」


「エミちゃん
カズマくんの彼女なんだよね？」


「・・・はい・・」


「い～な～
あたしなんか
彼氏いないんだよ〜
どれくらい付き合ってんの？」



「えっと・・・・」



「こら！由香！！
ダメだって言ったでしょ
こっち来なさい！

ごめんねぇエミちゃん
由香はおしゃべりだから
びっくりしたでしょう？

カズマくん
まだかしらねぇ…
あんまり緊張しないで食べててね？
大丈夫？」



「は、はい、大丈夫・・です」