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捨て犬

第18章 えっ?

外は寒い

少し酔った俺には
冷たい風が
気持ち良かったけど
エミは寒そうに
体を硬くしていた


家まで二人で
ゆっくり歩いて帰る

ひとりだと
つまらない道のりも
エミと一緒だと
ゆっくり歩きたいと
思うくらいに
ステキな時間だ


「エミ
お腹、いっぱいになったか?」


「・・・ん~・・」


「あはは(笑)
あんまり食えなかったんだろ?
コンビニ寄って行こうか。
俺も、もうちょっと食べたいし。
明日休みだから
もうちょっと飲みたいし」


「うんっ」


本当は
腹ペコなんじゃね~かな

食った気がしない
みたいな。


俺達は
家の近くのコンビニで
おでんを買った

俺は
大根とかガンモとか。
エミは
また俺のまねをして
ほとんど同じものを
買っていた


家に帰って暖房をつけ
アツアツのおでんを
一口食べると
エミの携帯が鳴った


「メールじゃね?
エミ、誰から?」


「あ・・・」


エミは
ちょっと目を丸くして
俺に携帯の画面を見せた



メールの発信者は



由香ちゃんだった

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