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「ご、ごめんエミ
俺、さみしかったんだ
エミが
俺のこと全然見てくれなかったから
だから…
子供みたいに
こっち見てくれよって
スネたんだ
怖かったよな？
ほんと、ごめん

ほんと…ごめん」


少しずつ
ほんとうに少しずつ

俺は
エミに近づいて
エミの頬にふれ

流れた涙を
指でぬぐってから
すぐに俺は
エミの頬から手をはなした


そんなこと
もうされたくないって
思ってるかも・・しれないから。



「まだ・・・好き？」

え？

小さな
小さなエミの声が
聞こえた

あまりにも
声が小さすぎて
俺が戸惑ってると

エミはもう一度
囁いたんだ
少し俯いたまま
俺を・・見ないままで

「まだ・・・・好き？」

・・・って。


「あたりまえじゃないか
大好きだよ」

今度はすぐに
そう答えると

エミは
両手で顔を覆って
言ったんだ


「よかった」って。



「エミ・・」





そして

エミは囁いたんだ



すごく

ものすごく
小さな声で





「好き」





って。