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捨て犬

第19章 見せらんねーのかよっ!


キスをしたり
抱きしめたり
ぽつりぽつりと
話をしたりしながら
夜を過ごして

俺達は
外が少し
明るくなってから
眠りに落ちた


眠るころには
エミの
恥ずかしがる様子も
少し落ち着いてて
やっと
目で会話してくれるように
なっていた


だから
その日俺は
エミの胸の中で
眠ったんだ

エミに
抱きしめられながら。


まるで
睡眠薬でも
飲んだみたいに
深く

夢なんて見ないほど
深く

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