捨て犬
第6章 もっと・・・されたい?
俺は
なんだか妙に恥ずかしくなって
珍しく感情のこもった
エミの『えっ』に
うまく返事できなくて
何も言わないまま
エミの耳の周囲に
ゆっくりと舌をはわせた
気持ちいいのかどうか
よくわかんねーけど
エミは
俺にしっかりと抱きつきながら
教えた通りに
また息を吐きはじめる
そんなエミが
愛おしいと思った
俺は
この数週間で
捨て犬のようなエミのことが
たまらなく
好きになってたんだ
耳の中に舌を突っ込むと
首をすくめるながら
「んっ」
って声を出すエミ
もうどうしようもなく
愛おしくて
もっとエミを抱きしめて
キスをして
エミの弱い
舌先を舐めると
エミも
それに応えて
舌を動かしはじめた
積極的に
エミが舌を動かしたのは
初めてだった
いつもいつも
キスは一方的で
俺は
まるで人形にキスしてるみたいで
嫌だったんだ
けど
今のエミは人形なんかじゃねぇ
俺、すっげえ嬉しいよ
すっげぇすっげぇ
たまんねぇよ
エミは小さな舌先で
俺の舌先を弾くように舐める
ちょっと泣きそうな
気持ちをおさえて
俺も同じように舌先を弾く
すると
エミがまた舐める
そして
俺が・・・舐める
だめだ・・
頭がクラクラしてやばい
それでも
キスをやめないまま
俺は
腰を動かしはじめた