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捨て犬

第6章 もっと・・・されたい?


ことが終わると

エミは
ただ黙ったまま
天井を見上げていた


俺は
息を整えながら
エミの腹をふき


自分の額の汗を拭った





なんか熱くなって
すげー汗だくになってて…


でも


エミを今すぐ抱きしめたくて
汗びっしょりのまま
エミを抱きしめたんだ


「ごめんな…俺、汗かいてる…」


「うん」


「やっぱタオル、取ってくるよ…」


「いい」


「え?」


「このまま」


こ、このままって…

あ、甘えてんの?

甘えてんのか?


すっげぇ



嬉しいんだけど



「お、おぅ…分かった」


「………」


な、なんか
照れるじゃねーか
こーゆー時
どーしたらいいんだ?

そうだ
なんか話さなきゃ

なんか話さなきゃだけど
なんも思いつかね〜〜!



で、結局


「ごめん

俺だけ…いったよな?」


とか
言ってみた


「うん」


え?うん?

やっぱエミおもしれー


「あはは(笑)
その 『 うん』は
ひでぇーな。

あたし、いってないのよ!
カズマひとりでいって、ひどい!
っつー『うん』じゃね?(笑)」


「あ……」


クスッ(笑)


「嘘だよ。
俺は、ちゃんと分かってるから」


「何が?」


「そんなふうにエミは
思ってないって」


「……」



「なぁ……気持ちよかったか?」


「……うん…」


「感じてたろ?」


「……多分」


「いや、あれはマジ感じてた。
アンアン言ってたぜ?」


「…うん」


あ、この「うん」は
恥ずかしいそうに言ってた


「俺さ…」


「うん」






「エミが


気持ちよさそうにしてて




めちゃくちゃ…うれしかった」







「………」







「エミ…」






「ん?」






「好きだよ」







「・・・うん」














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