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捨て犬

第8章 ひとりにすんな・・・



エミにカバンを持たせて
俺はプレゼントを持って

そんで
エミの手を握って(照)
二人で階段を上がった



部屋に入って時計を見ると
もう11時半!


ヤバイ!
あと30分しかないっ!


エミの誕生日
終わっちゃうじゃん!!!



とにかく俺はエミを座らせて
ど~んと
テーブルの上にプレゼントを置いた



「なに?」



「プレゼント」



「・・・・・」



「エミ

誕生日、おめでとう」



「・・・・・」



「ど、どした?
ま、また泣くのか?」



エミは必死で
涙をこらえてるみたいだったけど
目には
いっぱいの涙が溜まっていた

たまらなくなって
抱きしめて
背中を撫でてやると

エミは
俺のワイシャツを濡らしながら
また
泣きだしてしまった





喜んでるんだよな?

うれし泣きって
やつなんだよな?


けどさ


けどな



俺は
お前の笑顔が見たいのに

なんだか
泣かせてばっかりだな(苦笑)



どうやったら

お前の笑顔みられるんだよ

教えてくれよ

エミ・・・







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