隣人は狼系男子っ!
第2章 新学期で新生活
「うん。これでうちにたどりつくはず!」
確たる自信をもって歩いていたはずだったが、行けども行けども同じような住宅街をウロウロするだけで、一向に自宅へとたどり着かない。
3月末ではあるが、ひなのの顔には薄っすらと汗が滲んでいる。
一度戻って大通りに戻ろうとしても、それすらたどり着けず途方にくれる。
GPSで自分の居場所を確認しようとしたが、ちょっと買い物出るだけだからとスマホを自宅に置いてきたことを思い出し、いよいよ不安は最高潮に達する。
「どうしよう……」
疲れ果ててうまく頭も回らず、目の前に見える公園のベンチにだらりとうなだれる。
どうして自分はこんなにものを買い込んでしまったんだろう。
どうして自分は道もわかりもしないくせに、近道をしようなんて思ったんだろう。
どうして自分はスマホをおいてきたのだろう。
どうして自分はこんなにバカなんだろう。
自分の馬鹿さ加減に、自然と涙がこぼれてくる。
確たる自信をもって歩いていたはずだったが、行けども行けども同じような住宅街をウロウロするだけで、一向に自宅へとたどり着かない。
3月末ではあるが、ひなのの顔には薄っすらと汗が滲んでいる。
一度戻って大通りに戻ろうとしても、それすらたどり着けず途方にくれる。
GPSで自分の居場所を確認しようとしたが、ちょっと買い物出るだけだからとスマホを自宅に置いてきたことを思い出し、いよいよ不安は最高潮に達する。
「どうしよう……」
疲れ果ててうまく頭も回らず、目の前に見える公園のベンチにだらりとうなだれる。
どうして自分はこんなにものを買い込んでしまったんだろう。
どうして自分は道もわかりもしないくせに、近道をしようなんて思ったんだろう。
どうして自分はスマホをおいてきたのだろう。
どうして自分はこんなにバカなんだろう。
自分の馬鹿さ加減に、自然と涙がこぼれてくる。