バカじゃないの!?
第5章 警告
生徒会室に一番に着いた私は
さっきの台本を読んでいた
ダンスシーンもあるんだ
へぇ、フィリップ王子って
オーロラ姫が夢であった
王子様とそっくりなんだ
運命じゃん
ガチャ
ドアに目を向けると
北条聖夜と五十嵐くんが
入ってきた
「渡辺さん早いね」
「うん」
あ、今のは北条聖夜ね
北条聖夜は私の前の
ソファーに座り
五十嵐くんは私の横に座った
「台本読んでたの?」
そう言って五十嵐くんが
台本を覗き込んできた
きょ、距離が近い…
「うん」
「渡辺さん台詞いっぱいあるね」
「うん、頑張らないと」
うぅ…緊張する