16才の初恋
第2章 桜
「みなさーん、席についてください。」
全員が席につき、静かになったところで、
「はじめまして、今日からみなさんの担任になりました、森田茂です。よろしくお願いします。」
わぁ、優しそうな先生。
「歳は49歳、担当教科は国語です。」
あ、私国語得意。
「それでは、さっそくですが…自己紹介をしてもらいましょう。」
えっ、き、聞いてないよぉー!
教室じゅうからブーイングが聞こえる。
「嫌でもなんでもやりますよー。じゃあ青木さんから。」
じ、じ、自己紹介ぃーーー!
な、何しゃべるのればイィの?
どうしよう、どうしよう…