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16才の初恋

第5章 特技


私の心臓のことは、もうほとんどの人が知っている。

少なくとも、同じ学年の人は。

もちろん、すれ違う時に振り返ってコソコソしゃべる人や、あからさまに同情してくる人もいる。

でも、ほとんどの人が普通に接してくれた。

それだけで私は嬉しかった。

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