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〜T.A.B.O.O~

第3章 ヤキモチ

VOCAL:二宮和也


『ねぇ、潤くん。俺が言えることじゃない
けどさ…ちゃんと言葉をぶつけて欲しい
な。
じゃないと分かんない。』


そう言って、潤くんに目を向けた。

凄く驚いてる。
そりゃそうか。


『…俺さ、今まで潤くんと向き合わずに
一人で勝手に解決してきた。
でも、なんもいい事がなかった。
潤くんとは気まづくなるし、…メンバー
は気をつかっちゃうし…』


ずっと避けてた事を後悔はしてた。
でも、今更元に戻ろなって言えなくて、余計避けちゃってた。


『俺、逃げるのやめるわ。』

潤「…はっ…逃げる?
避けるの間違いじゃなくて?
何言ってんの?
さっき、ちゃんと言葉にして。って言
ったじゃん?
何度もしようとしたよ。
だけどさぁ、そっちが避けてるから言
えないんじゃん!
こっちが分かんないよ!」

涙目で怒鳴られた。
そこで俺は初めて潤くんの心が聞けたような気がした。


潤「ほんとなんなの…。
避けられてたのに…今度は言葉にしろ
って?
冗談も程々にしろよな…。」


今度は譫言のようにぶつぶつ言ってる。
その姿がいたたまれなくなった。


翔「…ニノ…それは自分勝手すぎだよ。
潤が怒るのも無理ない。
お前は潤の心に傷をつけちゃったんだ
から。
今、お前ができることはその心を癒す
んだよ。
できるね?」

『翔さん…』


翔さんは潤の方を向いて、凄く優しい顔で問いかけた。


翔「潤はいつまで泣いてるのかな?
さっきも言ったとおり、今のお前は
悪くない。
でも、ニノも勇気を出して潤にはなし
たんだよ?
それに答えるべきじゃない?」


すると潤くんは首だけ回して翔くんの方をみた。

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