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上エッチ新幹線

第9章 財前朋美の事情②

ここで否定してしまったら
せっかく振り向いてくれた
慎之助が離れてしまう。

「慎之助くんがこの仕事を辞めてくれたら
離婚を考える」

卑怯だな……私は。

主人が居ながら慎之助も手に入れたい。

「契約の都合上、すぐには辞めれないんだ。
俺ら年俸制だから」

……期待していた。

私の離婚を願うなら
仕事もきっぱり辞めてくれると
思っていた。

「それに半年先まで予約が埋まってる。
会社に迷惑は掛けられない」

私もそのうちの一人だけど。

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