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上エッチ新幹線

第13章 片桐浩介の事情②

意地っ張りで無邪気で
好きな男を想い
泣きじゃくる菜々子。

この短時間で俺がどれだけ
おまえに惹かれてしまったか
菜々子には分かるまい。

ひとつひとつの動作を起こす度に
愛くるしく感じてしまう。

不謹慎だが他の男を想い
俺の胸で泣いている菜々子でさえ
愛しいんだ。

プライドだけは高く
余裕を見せる年上の女とは違い
目の前の恋愛に必死な姿を見せる
年下の女……

菜々子が好きだ。

菜々子だから好きなんだ。

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