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上エッチ新幹線

第14章 仲谷慎之助の事情③

朋美と会うのは10日ぶりだった。

今日も東京駅から新潟駅間の往復を
朋美と過ごせる。

待ち遠しかった。

会社の規定により
客とは個々に連絡を取れない。

朋美に会えない10日間は
辛く寂しかった。

久し振りの再会だというのに
当の朋美は仏頂面で
機嫌が悪そうだ。

手を握るとはね除けられる始末。

「朋美?どうした?」
「惚けないでよ。ナナコって誰?」

俺の知っている『ナナコ』といえば
同じ会社に勤務する葉山菜々子だけだが。

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