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上エッチ新幹線

第22章 財前浩平の事情②

「私は嬉しかったから覚えてる。浩平さんの
こといいなって思ってたから」

初耳だった。

「朋美の隣を陣取ったまでは良かったけど
会話が続かなくて困ったよ」
「あッ!浩平さん覚えてるじゃんッ!」
「……そりゃ覚えてるさ」

何度も何度も互いの手が触れあい
痺れを切らしてしまった俺が
朋美の手を握ってしまったことも。

顔を真っ赤にして俯く朋美が印象的だった。

「浩平さんの手が汗ばんでたね」
「緊張してたからな」
「……私も。ドキドキが止まらなかったもん」

今の俺の手も汗ばみ
緊張から胸の鼓動が高鳴る。

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