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上エッチ新幹線

第23章 仲谷慎之助の事情⑥

「俺と……」

言ってしまえ。

菜々子は俺に想いがある。

「結婚だったらしませんよ」

……先に言われてしまった。

しかも断られてる俺。

「……よく分かったな」
「だってそんな顔してたもん」

菜々子は笑っているような
悲しいような何とも言えない
表情を浮かべている。

「結婚したそうな顔?」
「寂しそうなというか一人になりたくない顔」

そこまで読まれていたとは。

俺ってホント馬鹿。

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