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上エッチ新幹線

第30章 結城翼の事情①

「はい……麻琴ですけど……それで慎ちゃんは
どこに居ますか?」

列車が走り出す。

「慎之助さんなら居ないよ。マコトくんを
お相手することになった翼です。よろしく」
「私は慎ちゃんを指名したんですよ」
「だから金は返す。今日は俺で勘弁して」

慎之助さんから預かった金を渡した。

「だったら別の車両に行きます」
「生憎他は全て満席。とりあえず座れば?」

運は俺に味方している。

本日の上越新幹線新潟駅行きの
乗車率は100%超え。

マコトは仕方がないといった様子で
俺の正面の座席に腰を降ろした。

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