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上エッチ新幹線

第32章 結城翼の事情②

「ここで気持ち良さそうに眠って
くれたから」

麻琴は少し恥ずかしそうに
自分の胸を指差した。

「あッ……ごめんッ。ホントにごめんッ」
「ううん。帰りもここで寝る?」
「ダーメ」

いくら麻琴が慎之助さんから
卒業したといっても
俺は麻琴の中で慎之助さんを
抜き去りたい。

俺……麻琴を好きになってる?

数時間前まで男だと思っていた麻琴に
惚れてしまっている自分を笑った。

「翼くん。どうしたの?そんなに笑って」
「俺って面白いよな?」
「面白いというより天然だと思うけど」

今の時代は天然の男がモテる。

さすが俺。

常に流行の最先端を行く男。

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