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上エッチ新幹線

第39章 桐生彩乃の事情①

秘密クラブが無くなり
真知子さんが会社を設立すると
私と慎之助は誘われた。

慎之助と一緒に居ることが
辛く息苦しく感じていた私は
真知子さんの誘いを断った。

慎之助は真知子さんの会社で
働くことになり
私は無職だった。

秘密クラブでナンバー2だった私には
充分すぎるほどの貯えがあったし
何より働く気が失せていた。

そして慎之助と距離を置きたかった。

それなのに慎之助からの電話には出てしまうし
飲みに誘われれば断らずにいた。

自分でも何がしたいのか
よく分からなくなっていた。

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